無限を手にした子供たち

子どもと好奇心 COLUMN 01

スマホの中の「点」を、
外の世界へ。

スマホが悪いのではなく、そこで得た情報が、
画面の中だけで終わってしまうことに問題があるのかもしれません。

スマホで見つけたダンゴムシを、親子で庭に探しに行く様子を描いたイラスト
画面の中の「気になる」が、ほんものに出会うきっかけになる。

小さな子どもが、いつもスマホを見ている。

そんな姿を見て、

「このままで大丈夫だろうか」
「ほかのことにも興味を持ってほしい」

と、心配になる親御さんは多いと思います。

でも、スマホが子どもの好奇心を奪っているのでしょうか。

むしろスマホは、興味を惹くことについては、とても優秀です。

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例えば、子どもがスマホでダンゴムシの動画を夢中になって見ていたとします。

それだけなら、画面の中で得たひとつの「点」です。

でも、そのあと一緒に外へ出て、

「本当に丸くなるのかな?」

と石の下を探してみる。見つけたダンゴムシに触れ、丸くなる様子を観察し、今度は図鑑を開いてみる。

すると、スマホの中にあった「点」が、実際の体験とつながって「線」になります。

どれも、立派な勉強をさせる必要はありません。

「スマホで見たものが、
本当にここにもあるね」

それだけでいいのだと思います。

もしかすると問題なのは、スマホを見ることではなく、そこで得た情報が、画面の中だけで終わってしまうことなのかもしれません。

点は、体験によって
線になっていく。

スマホの中には、好奇心の「点」がたくさんあります。

ただ、点はそのままでは点です。

  • 誰かと話す。
  • 触ってみる。
  • つくってみる。
  • 実際に見に行ってみる。

そんな小さな体験が加わることで、点は線になり、その子自身の世界へとつながっていきます。

だから、スマホを無理に取り上げるよりも、

「何を見ているの?」

と、まず一緒にのぞいてみる。

大人にできるのは、
スマホの中にある点から、
外の世界へ一本の線を引いてあげること。

それぐらいで、いいのかもしれません。