子どもを変える前に、大人ができること

子どもを変える前に大人ができることをテーマに、観察・可能性・学びの変化を表現したK-STAR教育コラム画像
K-STAR EDUCATION COLUMN

子どもを変えようとする前に、
一人ひとりの興味や感じ方を観察し、
その子らしい可能性を支える。

大人が少し視点を変えることで、
これまで見えていなかったものが見えてくることがあります。

01
BACKGROUND

不登校の小・中学生は
約35万4千人

2024年度 354千人 小・中学校の不登校児童生徒数
12

年連続で
増加

文部科学省の調査によると、2024年度に不登校となった小・中学生は約35万4千人。12年連続で増えています。

2024年度の不登校の小・中学生約35万4千人と12年連続増加を示し、多様な背景・理解・居場所づくりを表現した教育コラム画像
2024年度、不登校となった小・中学生は約35万4千人。背景は一人ひとり異なり、子どもを理解し、それぞれに合った居場所や学び方を考えることが大切です。

理由は、一人ひとり違います。

人間関係、心身の不調、勉強への不安など、 いくつもの事情が重なっていることもあります。

そのため、 「我慢が足りない」「もっと頑張ればいい」と、 子どもだけに理由を求めることはできません。

大切なのは、目の前の行動だけを見るのではなく、 「その背景に何があるのか」を考えることです。

02
CHANGE

子どもたちの世界は変わっています

タブレット、読書、絵、積み木、自然観察など、多様な学び方に触れる子どもたちを表現した「子どもたちの世界は変わっています」の教育コラム画像
インターネットや動画が身近になった今、子どもたちは一人ひとり異なる方法で興味を広げ、学びを深めています。

今の子どもたちは、生まれたときからインターネットや動画が身近にあります。

興味を持ったことを自分で調べ、それぞれに合った方法で学べる時代です。

一方で、学校や大人が、

「みんなと同じにしなさい」

「昔からそう決まっている」

と一つの物差しだけを押しつければ、 そこに苦しさを感じる子どもがいるのも不思議ではありません。

03
OBSERVATION

幼児期に大切にしたい「観察」

幼児が植物をじっくり観察し、大人が少し離れた場所から見守る様子を表現した「幼児期に大切にしたい観察」の教育コラム画像
子どもが何を感じ、何に興味を持っているのかを丁寧に観察することは、その子らしい成長を支える第一歩です。

子どもには、それぞれ違った興味や成長の速さがあります。

すぐに輪の中へ入れる子もいれば、少し離れたところから、 じっくり様子を見ている子もいます。

たくさん話す子もいれば、言葉にせず、 絵や動きで気持ちを表す子もいます。

どちらが優れているということではありません。

大人にとって扱いやすいかどうかだけで、 子どもを判断しないことが大切です。

POINT 答えを出す前に、観察する。

01 「なぜ、できないのだろう」ではなく、

02 「この子は何を感じているのだろう」

03 「何に興味を持っているのだろう」

と、よく見て、話を聞いてみる。

子どもを変えようとする前に、 環境や接し方を少し変えることで、その子らしい力が現れることがあります。

04
POSSIBILITY

まだ見えていない可能性を守る

不登校の増加、子どもたちを取り巻く世界の変化、観察、可能性、支えることをまとめた「まだ見えていない可能性を守る」の教育コラム画像
今できないことだけで子どもの将来を決めず、一人ひとりの違いや興味を観察し、その子に合った成長を支えることが大切です。

子どもは、まだ完成していない存在です。

今できないことだけで、その子の将来が決まるわけではありません。

先生や保護者にできるのは、進む方向を先に決めることではなく、 その子の中に芽生えた興味や 「やってみたい」 という気持ちを見つけることではないでしょうか。

01 見る

違いや変化を
急いで判断しない

02 気づく

興味や小さな
「やってみたい」を見つける

03 支える

その子に合った
成長の環境をつくる

子どもを一つの型にはめるのではなく、 違いを観察し、その子に合った成長を支える。

幼児期にそのような安心感を得られることが、 これから先も学び続ける力につながっていくのだと思います。

FOR EVERY CHILD

子どもを変える前に、
大人が変えられるものがある。

正解を急ぐのではなく、まず見る。
話を聞く。興味に気づく。
そして、その子が安心して成長できる環境を考える。

まだ見えていない一人ひとりの可能性を、
大切に守っていきたいと考えています。

SOURCE & NOTES 出典・注記

※不登校の人数は、 文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」 に基づきます。

※不登校にはさまざまな原因や背景があり、本文は特定の原因だけで不登校を説明するものではありません。